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(方丈记)日野山闲趣

名段摘录:徒然草与方丈记(中日双语)

中译夜静更深,窗月思故人,猿声泪沾袖。萤丛远望,错疑槙岛篝火;晓雨拂叶,恍似山间狂风。闻山鸟鸣声呜咽,惊为亡故双亲呼唤;峰顶之鹿已与吾相熟,吾遂知遁世已久。夜间醒转,翻拣炭火,寝卧以此为老友。

原文もし、夜静かなれば、窓の月に故人をしのび、猿の声に袖をうるほす。くさむらの蛍は、遠く袱の島のかがり火にまがひ、暁の雨は、おのづから木の葉吠く嵐に似たり。山鳥のほろと鳴くを聞きても、父か母かと疑ひ、峰のかせぎの近くなれたるにっけても、世に遠ざかるほどを知る。或はまた、埋み火をかきおこして、老の寝堂の友とす。

现代语译もし、夜が伶かであるときは、窓から差し込む月の光に旧友や故人を懐かしみ、猿の鳴き声に涙で袖を濡らす。草むらの蛍は、遠く棋の島の算火に見間違えるほど似ていて、明け方の雨の音は、自然と、木の葉に吠きつける嵐の音に似ている。山鳥がほろほろと鳴くのを聞いては、父の声か母の声かとあやしみ、峰の鹿が近くで馴れているのにっけても、世間から遠ざかっている程度かわかる。あるときはまた、灰の中に理めた炭火をかき起こして、老人の寝起きの友とする。

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