途中西日

途中西日

夕日が枯れた芝生を滑っていった

遠く海面の残月が昇る

カラスの声が何度か高く猿が悲しむ.

黄泉の道は七関を通ります

喪の鐘が鳴る

ラッパが吹いて寒さを吹く.

郷関を望めることができない.

西天まで送ります

ずっと天国に通じている.

黄泉道九道湾

天国路は遠い

望郷が故郷を望む.

故郷が見えない

見渡す限り蒼然としている.

黄泉道七関保険

大鬼が来て阻止する.

1束の紙の金では税関を通過しにくい.

冥河にはだれもいない

野渡は横暴である.

冷たい雨が寒い.

西天無期

泣き声がする

泣き声が行く

長休飯.

さよなら酒.

今日は7分過ぎた

今夕は斜陽の寒さに見舞われる.

星河がきらきらとほこりを落としている.

初めの七日は天山に登る

土に入って安らかに歩く

長歌になって泣く声が出ない

閻魔は人を送らない.

クロは何も言わない.

シロは命を催促して抵抗できない

冥河小船がひそかに接岸する

カバは師を連れて川を渡る

ずっと西天.

天国へ行く.

西へ帰る.

道中順調である.

振り返らない

道中西天を見送る

西の空が遠い

滅亡の道が長い.

鬼門に心を寄せる.

金を使う

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